日本文化学部

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先輩に就職活動について聞いてみました!

名前:森 美由紀
学部学科:文学部国文学科

インタビュアー:佐藤・中川

―本日はよろしくお願いします。まず、現在の状況について教えてください。
森さん「昔から夢だった教師になるため、夏の教員採用試験に向けて勉強中です。高校の国語教員を志望しています。教員になると決めているので就職活動はしていません。」
―教員一本に絞っているんですね。なぜ教員を目指すようになったんですか。
森さん「昔から漠然と教員に憧れていて。でも、中学までは、この科目の教員になりたい!というのはなかったですね。なるなら英語教員かなぁってくらいで。」
―では、高校がターニングポイントだったんですね。
森さん「はい!高校で素晴らしい先生に出会ったんです。担任だった古典の先生にすごく影響を受けて、高校の国語教員を目指すことにしました。」
―国語はもとから好きだったんですか。
森さん「それまでは特に国語が好きっていうわけではなかったんですよ。その先生が好きで、頑張って古典を勉強しているうちに国語が好きになって、成績も伸びてきました。そのうち、国語、その中でも特に古典を教えたいと思うようになって、それなら高校教員だなってことで決めました。」
―先生との出会いが将来の道を決めるきかっけになったんですね。
森さん「いい先生に出会ったのがきっかけで、教員を目指すようになったっていう人は多いと思いますよ。ちなみに私の夢は、その先生と一緒に働くことです!」
―夢が叶うといいですね!大学受験の時はどうやって志望校を決めたんですか。
森さん「愛知県内に住んでいるので、初めは地元で教員になるための勉強ができる愛知教育大学の中等国語を志望していました。センター試験で思うように点がとれず、悩んだのですが、家から通えて専門的な勉強が出来るということで、高校の先生が勧めてくださった愛知県立大学文学部国文学科の夜間主を受けることにしました。」
―愛知教育大学の中等国語と愛知県立大学の国文学科に違いはあるんですか。
森さん「愛知教育大学は、教育の世界ではかなりネームバリューがありますよね。それに、教育学を多く学ぶようなので、先生になるためにはいいと思います。ただ、一般企業に就職するのは難しいかもしれませんね。県大の国文学科は、国語自体を深く勉強するという感じです。専門的な勉強ができますよ。でも、教員になることを目的とした学科ではないので、教え方についてはあまり勉強しないですね。」
―『国語』ということは共通しているけれど、中身は違いますね。森さん自身、県大での大学生活には満足していますか。
森さん「私は県大に入って本当によかったと思っていますよ!少人数制で専門的な勉強ができるし、環境がいいですね。キャンパスもきれいだし。素敵な友達にもたくさん出会えました。夜間主がなくなってしまったのは寂しいですけどね。安い授業料でしっかりと勉強できるのは魅力的だと思うんですが…。」
―残念ですよね。では、少し話を戻して…国文学科はどんな職業を志望している学生が多いですか。
森さん「現実的に言うと、国文で勉強したことをそのまま仕事にするのは難しいです。古典や漢文、文学を扱う仕事なんてなかなかないですからね(笑)。だから、出版、新聞関係が多いかなぁ。図書館司書の資格を取る人もいるけれど、現職の人が辞めるということがあまりないので、採用が県で年に1人なんてことも珍しくないんですよ…。」
―狭き門ですね。では、やはり教員を目指している人は多いんですか。
森さん「結構いますよ。でも、みんな就職が難しいから教員に逃げるというわけではなくて、最初から国語の教員免許を取るために国文に入ったって感じですね。」
―教職の授業はどんな感じなんですか?
森さん「教職の授業は、昼間主は3年生、夜間主は2年生から始まります。授業量や内容から考えると、教員を目指してない子にとっては大変かもしれないですね。同じ国文の4年生で教職を取っていない子は学校に来るのが週1~2くらいなんですが、教職を取っていると4年生でも週3~4は授業があるんです。実習もありますしね。」
―かなり違いますね。面白かった授業や、役に立ったと思う授業はありますか。
森さん「教育原理Ⅱは担当が現職の先生だったので、現場の話が聞けてためになりました。不登校の子を復帰させるためにこんなことをやったとか、荒れている学校をどうやって変えたのかとか。実践的な話が多くて、受けてよかったと思いましたね。そうそう、教育原理Ⅰは教員を目指していない子にもオススメですよ!将来子育てに役立ちそうです(笑)。」
―そうなんですか!私も受けてみたいです(笑)。他に印象に残っている授業はありますか。
森さん「そうだなぁ、教科教育法(国文)は大変だったけど楽しかったですよ。自分で指導案を作って、模擬授業をするんです。授業の様子を撮影して、後でそれを見て反省しました。実際教える側になってみて大変さがわかりましたね。」
―そんな授業もあるんですね。先ほど話が出た実習はどんなものなんですか。
森さん「教育実習もあるんですが、その前に介護等体験というものがあります。私は夏休みにデイサービスに、10月に養護施設に行きました。」
―ではまず、デイサービスでの実習の感想を聞かせてもらえますか。
森さん「デイサービスでは5日間実習をしました。3日目くらいまでは大変だったんですけど、もともとおじいちゃん、おばあちゃんが好きなのでとても楽しかったですよ。教員になる、ならないは関係なしに、行ってよかったと思いました。いい経験ができました!」
―養護施設の方はどうでしたか。
森さん「実習先は守山か天白の2つで、学校に指定された方の施設に行きます。2日間だったんですが、デイサービスでの実習よりも大変でしたね。私は小学1年生の子を担当していたので何をやってもかわいかったんですが、小学校高学年~高校生の子を担当した友達は大変そうでした。体も大きいし、不意に手や足がとんでくるので。それぐらいの年頃になると、殴ったらダメっていうことはわかっていながら、パニックになると暴れてしまうんです。」
二人)へぇ~なるほど!
―確かに大変そうな実習ですね。教育実習はどのように行われるんですか。
森さん「私は中高両方の免許を取る予定なんですが、そういう場合、実習は【高校で3週間】【中学校で3週間】【高校で2週間+中学校で1週間】3パターンあります。私は母校である高校が2週間しか実習の受け入れをしていなかったので、【高校で2週間+中学校で1週間】になりました。ちなみに、実習条件には【教員採用試験を受けること】という項目があるんですよ。」
―実習をしたら必ず採用試験を受けなければならないんですね!教育実習にはいつ頃行くんですか。
森さん「私は6月に高校、10月に中学校に実習に行きます。ただ、中学校に実習に行く頃には教員採用試験の結果が出ているので、落ちていた場合は精神的にしんどいですね(笑)。」
―教員採用試験がどんなものなのかも簡単に教えてもらえますか。
森さん「愛知県の場合、愛知県と名古屋市に分かれています。愛知県だと県立高校に、名古屋市だと名古屋市立高校に配属されます。1次試験、2次試験が夏頃にあります。」
―私立高校は受けないんですか。
森さん「私は受けません。私立を受ける人は、その高校が母校だという人が多いですね。私立高校の場合、その学校に就職してしまえば異動がないので、ずっと同じところに勤めたいという人にはいいと思いますよ。」
―もしも、もしもですけど…教員採用試験に落ちてしまった場合はどうするんですか。
森さん「就職せずもう1年勉強するか、非常勤講師として働きながら勉強して、来年受け直す予定です。国文は4年生になっても比較的忙しいので、教員採用試験は2年計画という人も多いんですよ。」
―そうなんですか!それは知りませんでした。
森さん「中には1年非常勤講師として働いてから本採用された方が楽だよ、という先輩もいます。いきなり本採用だと手探りのまま教員として働き出すことになってしまうけれど、非常勤を経験していると教材の準備などの要領がわかっているので、本採用された際に少し余裕を持って臨めるというメリットがありますね。私は高いレベルを目指すと1個下に落ち着くというタイプなので、本採用を目指して非常勤でもいいかも、と思っています。」
―非常勤講師になるにはどうしたらいいんですか。

森さん「教員採用試験で補欠合格だった人に、非常勤講師への登録の依頼がくるんです。
必要になった場合に、その登録者のもとへ連絡が来るというのが一般的ですね。でも、実
習校で気に入られて、直接依頼されたという先輩もいましたよ。」

―教員採用試験の勉強をしながら就職活動をするのは可能ですか。
森さん「採用試験の勉強と並行して就活している子もいますが、かなり大変だと思います
よ。企業に入るつもりはないけれど、人生経験として就活を少しだけやったという友
達もいます。」
―採用試験に向けた勉強についてお聞きしたいんですが、具体的にどんなことをしているんですか。
森さん「国語教員を目指すきっかけをくれた高校時代の恩師に、3年生の9月頃から勉強
を始めた方がいいとアドバイスされたので、その頃に参考書を買って勉強し始めました。
専門科目、一般教養科目、教職教養科目があるんですが、教養科目から始めるといいと思
います。特に教職教養については意外と知らないことが多いので早めに!」
―過去問なども勉強するんですか。
森さん「はい、冬あたりから過去問にうつり始めますね。みんな協同出版のものを使って いますよ。県によって傾向や出題形式が違うので、それを把握するのが第一。その後、自 分の苦手つぶしに取り掛かるといいですよ。参考書は先輩からもらうのがオススメです。
大事な所に線が引いてあるので勉強になるんです。先輩には勉強方法もアドバイスして
もらいました。」
―先輩の力を借りるべきですね。他にやっていることはありますか。
森さん「そうだなぁ、単位をちゃんと取ることですかね(笑)。あと、1年くらい個別指導の塾の講師をやっています。教員という仕事を意識して始めたんですが、最近の子供たちの実態や生活もわかるし、忘れていた知識を思い出すのにも役立っています。教員を目指しているアルバイト仲間も多いので刺激になるんですよ。」
―では、こんな教員になりたい!というような理想はありますか。
森さん「熱くて一生懸命な教員になりたいです!子どもが一番影響を受けるのは先生だと思うので、子どもたちの模範でありたいし、勉強を教えるというよりも今まで自分が経験してきたことを伝えていきたいですね。でも、まだまだ足りないので、もっと人生経験を積みたいです。何も経験していない先生は魅力がないと思うので。」
―どうしてそこまで思えるんですか。
森さん「今まで巡り合った素敵な先生方に恩返ししたいという気持ちがあるからですね。自分が教員になって、先生方からもらったものを次代の子どもたちに伝えていくことが一番の恩返しになると思っています。」
―お話を聞いていて、教員になりたいという気持ちがすごく伝わってきました。教員採用試験、頑張ってくださいね!森さん、ありがとうございました!