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2017年10月の5冊


 今月のテーマ:日記


沖縄
 
      作家、音楽家、芸術家。軍人、政治家や研究者。闘病する人、子育てに追われる人も。インターネットもブログもなかった時代から、あんな人もこんな人も、みんな日記をつけていました。その習慣は「日記文学」という一つのジャンルを生み出すまでに至っています。日記そのものから日記文学の研究書まで、図書館には様々な日記の本があります。今月はその中から、読みやすいものを選んでみました。

(P.N.きゃべつ)


『竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記』 [請求記号:918/N71/3]

森見登美彦訳/川上弘美訳/中島京子訳/堀江敏幸訳/江國香織訳. 河出書房新社, 2016 (日本文学全集:03)

日記文学といえばこれを思い浮かべる人も多いのでは?高校の教科書でもおなじみの古典作品「土左日記」を、芥川賞作家・堀江敏幸氏による現代語訳で読んでみませんか。

『ブローティガン東京日記』  [請求記号: 931.7/B71]

リチャード・ブローティガン著/福間健二訳. 平凡社, 2017 (平凡社ライブラリー:854)

アメリカの作家リチャード・ブローティガンが、日本に滞在した1か月半の間に日記のように記した詩を集めたもの。こんな形の日記をつけてみるのも素敵です。

『ヤマザキマリのリスボン日記 : テルマエは一日にして成らず』 [請求記号:726.101/Y48]

ヤマザキマリ著. フリースタイル, 2012

『テルマエ・ロマエ』の著者によるリスボン在住時の日記。みなさんにとっても身近な、ブログの文章を書籍にしたものです。

『言葉と歩く日記』 [請求記号:080/I95B/1465]

多和田葉子著. 岩波書店, 2013 (岩波新書:新赤版 1465)

日独2か国語で書く著者が、各地を旅しながら言葉について考えたり感じたりしたことを記した日記。「言葉と歩く」著者の旅を体感できる作品です。

『日記で読む文豪の部屋』 [請求記号:910.26/Ka77]

柏木博著. 白水社, 2014

日記そのものではありませんが、文豪ファンにお薦めしたい1冊。日記に記された住まいの様子から、夏目漱石など7人の代表的な近代文学作家を読み解きます。