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2018年6月の5冊


 今月のテーマ:梅雨


梅雨
 
      6月になりました。いよいよ雨の季節です。紫陽花が美しく咲き、かたつむりがのんびり散歩する姿が見られます。忙しくて本を読む時間がなかなか取れない方も、屋内で過ごすことが多くなるこの時期に、普段読まないような本を手に取ってみてはいかがでしょうか。ムシムシするこの時期こそお気に入りの一冊をみつけて爽やかに過ごしましょう。

(P.N.空)


『雲・雪・風・雨 』 [請求記号:910.2/Te36 ]

鈴木健一編. 三弥井書店, 2015 (天空の文学史).

本書は『万葉集』から『風の又三郎』まで文学に表現された雲・雪・風・雨を解説しています。天気が時間の経過や場の様子を表したり、時には心象と重なって表現されています。

『ふたりはともだち』 [請求記号:726.6/L77 ]

アーノルド・ローベル作/三木卓訳. 文化出版局, 1972 (ミセスこどもの本)

多くの方が子どもの頃に一度は読んだことがあると思います。お馴染みの「がまくんとかえるくん」のシリーズです。雨の季節は二人と旧交を温めるのにぴったりです。

『人類とカビの歴史 : 闘いと共生と』 [請求記号:081/A82/902]

浜田信夫著. 朝日新聞出版, 2013 (朝日選書:902)

梅雨時期になると俄然存在感を増すカビ。食べ物やお風呂に生えると困りますね。一方、発酵には欠かせない存在です。身近だけど思ったより深い人類とカビの関わりを教えてくれます。

『日本の空をみつめて : 気象予報と人生』 [請求記号:451.04/Ku55]

倉嶋厚著. 岩波書店, 2013 (岩波現代文庫:社会 ; 253)

気象庁を退職後、気象エッセイストとして活躍している著者が日本の空を通して暮らしの中で起こったこと、感じたことを綴った気象エッセイです。

『桜桃(ヴィヨンの妻より)』 [請求記号:913.6/D49]

太宰治著. 新潮社, 2009 (新潮文庫:た-2-3)

6月は太宰治の忌日「桜桃忌」があります。桜桃忌は太宰が昭和23年に書いた小説『桜桃』にちなんで命名されました。最後の一文は何とも言えない気持ちにさせられます。