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2021年1月の5冊


 今月のテーマ:結


結
      贈り物をするときに使われる水引。ひもを引いて結ぶということから「人と人を結ぶ」という意味があるそうです。古来の繊細な水引の結びには相手への敬いを表現する日本人の心を感じます。結びの文化には、いつも自分とだれか、自分となにかが存在していて、そのつながりの先には穏やかで温かなこれからが広がっていく予感がします。2021年がスタートしました。実りある「結」多き1年となりますように。

(P.N.ジンジャー)


『『罪と罰』を読まない』 [請求記号:983/D88]

岸本佐知子, 三浦しをん, 吉田篤弘, 吉田浩美著. 文藝春秋, 2015.

4人の結− 本に携わる仕事の4人。「名作『罪と罰』を読んでいない!」との共通点が発覚。読まずともほんの少しの翻訳と想像力で物語に辿り着けるでしょうか。

『大学生からの「取材学」 : 他人とつながるコミュニケーション力の育て方(徳間文庫カレッジ)』 [請求記号:361.454/F57]

藤井誠二著. 徳間書店, 2015.

目の前の相手との結− 話を聴くことが上手な人っていますよね。自らどんどん話したくなってしまうような。その人はもしかすると取材上手なのかもしれません。

『幸せに気づく世界のことば』 [請求記号:804/H49]

メーガン・C・ヘイズ著/イェレナ・ブリクセンコヴァ絵/田沢恭子訳. フィルムアート社, 2020.

幸せとの結− どの国で生まれても、どこで暮らしていても、幸せを願う気持ちはみな同じ。世界中の幸せを表現する言葉とエピソードがたっぷり詰まっています。

『フィンランド公共図書館 : 躍進の秘密』 [請求記号:016.238/Y86]

吉田右子, 小泉公乃, 坂田ヘントネン亜希著. 新評論, 2019.

市民との結− 「切れ目のない生涯学習を約束する」というフィンランドの公共図書館。生涯を通じて利用したくなる図書館とはどのようなものなのでしょうか。

『そして、バトンは渡された』 [請求記号:913.6/Se76]

瀬尾まいこ著. 文藝春秋, 2018.

家族・未来との結− 物語の真ん中にいる優子と森宮さん。この2人の会話がとても心地よいです。眩しいくらいの光が溢れる未来を強く信じたくなる1冊です。