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2021年8月の5冊


 今月のテーマ:いきものたち


いきものたち
      8月になりました。日に日に大きくなる蝉の声が、夏本番だと教えてくれているようですね。 夏は山や川に行く機会も増え、生き物の存在を強く感じられる季節ではないでしょうか。 活発に動き回る昆虫たちがいる一方、犬や猫は人間と同じように暑さに辟易しているかもしれません。人間にとっても、動物にとっても、それぞれの夏があるようです。 私たちの周りにいるたくさんの生き物たちの世界を、少し想像してみませんか。

(P.N.ホシガラス)


『動物と人間の世界認識 : イリュージョンなしに世界は見えない』 [請求記号:481//231]

日高敏隆著 筑摩書房 2003.

人間の見ている景色は、動物にはどう見えているのでしょうか。行動を追うと、人間も動物も、どうやら全く別の世界を生きているらしいことが分かってきます。

『生き物の死にざま』 [請求記号:481.7/I52]

稲垣栄洋著.草思社,2019.

パチン!叩いた手を開くと、血とともに潰れた蚊が…。それは我が子のために、まさに”命がけ”で生きた母親の姿です。

『恐竜の世界史 : 負け犬が覇者となり、絶滅するまで』 [請求記号:457.87/B78]

スティーブ・ブルサッテ [著]/黒川耕大訳.みすず書房,2019.

1億6000万年もの間、繁栄していた恐竜たち。初期の姿から絶滅まで、長い歴史をたどります。実は今も、恐竜は生きているかもしれません。

『犬と人のいる文学誌』 [請求記号:589.73/I89]

小山慶太著.講談社,中央公論新社,2009(中公新書).

「犬と人とのかかわり」をテーマに、文学作品を読み解く一冊。犬が私たちに与えてくれる様々な感情をみて、猫派の人も、こう思うはず。「犬、いいなぁ。」

『動物農場 : おとぎばなし』 [請求記号:080/I95-32/262-4]

ジョージ・オーウェル作/川端康雄訳.岩波書店,2009(岩波文庫).

「すべての動物はみな平等である。しかしある動物はほかの動物よりももっと平等である。(p161より)」人間という生き物について、深く考えさせられる物語。