２０２２年４月の５冊

 今月のテーマ：地政学

地政学（ちせいがく）は、国際政治を考察するにあたって、その地理的条件を重視する学問である。 「国家の原理は生き残りである」など、基本原理はシンプルだが、各国の指導者が世界地図を見ながらなにを考えているのかを追体験できる学問です。新年度を機になにか新しいことを始めようと思っている方にこの学問はいかがでしょうか。 （P.N.仙人河豚）

『マンガでわかる地政学』　[請求記号：312.9/B85]

武楽清/サイドランチマンガ. 池田書店, [2017]

地政学についてわかりやすくマンガを使い解説。地政学がどんなものか軽い興味を持ったときにちょうどいい読み物。

『現代日本の地政学 : 13のリスクと地経学の時代』　[請求記号：080/C64/2450]

日本再建イニシアティブ著. 中央公論新社, 2017 (中公新書)

米国主導の秩序と日米同盟に守られていた日本。牧歌的な時代が急速に終わりつつある現在の状況に対して、地政学の挑戦と日本の課題を探求した試み。

『世界地図を読み直す : 協力と均衡の地政学』　[請求記号：080/Sh61/811]

北岡伸一著. 新潮社, 2019 (新潮選書)

馴染み深い近隣諸国から少し距離を置きやや遠くから日本を眺めるときどういうことが言えるのか、そこから日本の立脚点を考察する。

『戦略の地政学 : ランドパワーVSシーパワー』　[請求記号：312.9/A35]

秋元千明著. ウェッジ, 2017

現代でも各国の外交、安全保障戦略は地政学的思考によって形作られている。地政学的視点を持つことで日本が進むべき道を考える1冊。

『現代地政学国際関係地図』　[請求記号：312.9/B64]

パスカル・ボニファス著/佐藤絵里訳. ディスカヴァー・トゥエンティワン, 2019

「グローバリゼーションとは何か」から始まり、世界情勢の現在と未来を歴史、政治、地理から読み解く。それぞれの解説に地図があるため視覚的にもわかりやすい。