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2023年5月の5冊


 今月のテーマ:古(いにしえ)より


古(いにしえ)より
       若葉が青々と茂り新緑が眩しい季節になりました。空では鯉のぼりがのんびりと泳いでいます。
五月五日は端午の節句です。お店には粽や柏餅が並び、兜を飾る家もあります。特段意識することがなくても私たちの生活の中には随所に伝統が息づいています。
今月はテーマは「古(いにしへ)より」です。日本の”昔”に関する図書をご紹介します。

(P.N.初鰹)


『名古屋で見つける化石・石材ガイド』 [請求記号:524.22/N84]

西本昌司著. 風媒社, 2022

普段訪れているビルの石材に化石が含まれているものがあるなんて驚きです。この本を片手にあちこち巡ってみるのも楽しいですね。

『時間の古代史 : 霊鬼の夜、秩序の昼』 [請求記号:210.3/Mi76]

三宅和朗著. 吉川弘文館, 2010

本書によれば「古代の人々は、一日のうちの昼と夜を別々の時間帯に区別していた。」(プロローグ)そうです。なぜ区別をし、またそれはどんな時間だったのでしょう。

『読まなければなにもはじまらない : いまから古典を「読む」ために』 [請求記号:910.2/Ki16]

木越治, 丸井貴史編. 文学通信, 2021

古典と聞くと、”読む”というより、”学習する”というイメージを持たれる方が多いと思います。読み方を知って気軽に読めるようになれば、読書の楽しみが増すことと思います。

『古典モノ語り』 [請求記号:910.23/Y31]

山本淳子著. 笠間書院, 2023

物語に出てくるモノについて語られています。牛車、扇など古典作品でお馴染みのモノはどの物語にどのように登場するのでしょうか。

『古事記(日本の古典をよむ ; 1)』 [請求記号:918/N71/1]

山口佳紀, 神野志隆光校訂・訳 小学館, 2007.7

古事記を始めとするこのシリーズは平易な現代語で訳されており、スラスラと読むことができます。難しくて苦手だと思っていた古典作品との距離が一気に縮まります。