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2023年9月の5冊


 今月のテーマ:真相に迫る


shinsounisemaru
      速読も有用ですが、読むのはゆっくりでも、深く理解する事も大切な読書術のひとつです。物語を推理してみる、史実を考察してみる、表現に隠された意味を考えてみる…そうして話の真相が分かったり、言葉の裏側にあった作者の意図に気付けたりした時は、ちょっとした感動や達成感がありますよね。夏休みもあと半分です。眼から光が出て紙の裏まで見通せるくらい、本をじっくり読む・考えるということをしてみませんか。

(P.N.ビート)


『猿蟹合戦の源流、桃太郎の真実 : 東アジアから読み解く五大昔話』 [請求記号:388.1/O67]

斧原孝守著. 三弥井書店, 2022

日本の昔話でおなじみの桃太郎、川の上流ではなく、実はアジア大陸から流れてきたようです。日本人なら誰でも知っている物語の源流を探ってみましょう。

『「銀河鉄道の夜」の謎を解く : 「彼ら」はいったい何者なのか』 [請求記号:913.6/Mi89]

三浦幸司著. 寿郎社, 2022

「銀河鉄道の夜」は素敵な物語ですが、読んで「?」と思ったこと、多くないですか?ジョバンニが列車に乗れた理由や乗客の正体などの謎を紐解いていきましょう。

『変な絵』 [請求記号:913.6/U58]

雨穴著. 双葉社, 2022

現在人気につき予約必須!ミステリーやホラー作品が好きな方は、同著者の前作「変な家」も併せてぜひこちらの本の謎にもチャレンジしてみてください。

『異聞本能寺の変 : 『乙夜之書物』が記す光秀の乱』 [請求記号:210.48/H13]

萩原大輔著. 八木書店出版部, 2022

明智光秀はあの時、本能寺にいなかったのではないか。戦国の局面を大きく変えた大事件、本能寺の変について記された貴重な史料のひとつが「乙夜之書物」です。

『三びきのコブタのほんとうの話 : A.ウルフ談』 [請求記号:726.6/Sc9]

ジョン・シェスカ文/レイン・スミス絵/いくしまさちこ訳. 岩波書店, 1991

なぜ狼は次々と子ブタたちの家を襲撃したのか…あの事件の真相を、獄中の狼本人が語ります。あなたは狼の言い分、どう思いますか?絵柄がシュールな絵本です。