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2023年10月の5冊


 今月のテーマ:夜


yoru
      いよいよ後期が始まりましたね。久々の学校生活。授業や課題やバイトやらで、ヘトヘトになっている人も多いのではないでしょうか。
追い立てられがちな日々とは思いますが、やはり、のんびり過ごす時間も大切です。
過ごしやすい季節にもなってきました。秋の夜長にまったりと、読書や趣味を楽しんで、たまには夜更かししちゃうのもありなのでは…?。
今月は、せっかくなら「夜」に読みたい本をご紹介。

(P.N.ぱぐ)


『夜市』 [請求記号:913.6/Ts77]

恒川光太郎 [著]. 角川書店, 2008.

ちょっぴり怖くて、でも切ない。ファンタジー&ホラーが好きな人には、是非一読してほしい作品。思わず作者の構成力に唸らされます。

『陰影礼賛』 [請求記号:914.6/Ta88]

谷崎潤一郎文/大川裕弘写真. パイインターナショナル, 2018.

「暗さ」の中に美を見出すのは、日本人の性なのか。今では灯に困らない、便利な暮らしではありますが、どこか失われた日常に憧れを抱いてしまいます。

『宙(そら)の名前』 [請求記号:440/H48]

林完次写真・文. 角川書店, 2010.

「良夜」「星月夜」「朝未き」…。同じ空でもこんなに名前があるのかと。日本語の多彩さに驚かされるのもさることながら、添えられた写真もまた美しい。

『明るい夜に出かけて』 [請求記号:913.6/Sa85]

佐藤多佳子著. 新潮社, 2019.

人間関係が苦手な休学中の大学生。好きなものは深夜ラジオ。バイト先は深夜のコンビニ。夜を舞台に、人との繋がりを通して成長していく青春小説です。

『トムは真夜中の庭で』 [請求記号:933.7//576]

フィリパ・ピアス作/高杉一郎訳. 岩波書店, 1967.

「児童文学?子ども向けでしょ?」と侮るなかれ。鳴るはずのない真夜中13時の時計が打つ頃、あるはずのない庭が現れる…。イギリス児童文学不朽の名作。