図書館今月の5冊 図書館がオススメする今月の5冊を紹介します。図書館1階に展示しています。

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2025年11月の5冊


 今月のテーマ:食べる


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      美食、飽食、過食、偏食、医食同源、弱肉強食など、「食」にまつわる言葉を挙げればきりがありません。「生きるために食べるべきで、食べるために生きてはならぬ」などの名言・格言も良く知られています。
生きるためには"食べる"ことが必要であり、その宿命は貧困や搾取、時には争いを生むこともあります。
この展示では「食」の様々な面に触れることのできる5冊を選びました。


(P.N. B)



『もの食う人びと』 [請求記号:915.9/A/147]

辺見庸著. 共同通信社, 1994.

ダッカの残飯市場、バンコクの日本向けキャットフード製造工場、ベルリンの受刑者食堂、戦禍のクロアチアなど、世界の食を巡る紀行。

『おいしいごはんが食べられますように』 [請求記号:913.6/Ta53]

高瀬隼子著. 講談社, 2022.

2022年上半期芥川賞受賞作。ほのぼのとしたタイトルからは想像できない、ややこしい人間関係が描かれます。あなたは誰に共感しますか?

『独裁者の料理人 : 厨房から覗いた政権の舞台裏と食卓』 [請求記号:280.4/Sy9]

ヴィトルト・シャブウォフスキ著/芝田文乃訳. 白水社, 2023.

「歴史の重要な瞬間に料理を作っていた人たちは歴史について何が言えるだろう」との閃きから始めた取材は困難の連続。独裁者に仕えた料理人たちは何を語るのか。

『サッカー日本代表専属シェフの戦い(サムライブルーの料理人)』 [請求記号:783.47/N81]

西芳照著. 白水社, 2011.

サッカー日本代表専属シェフによる海外遠征ドキュメント。入念な事前準備、徹底した衛生管理、選手の状況に応じた食事提供など、プロの仕事は凄い。

『拙者は食えん! : サムライ洋食事始』 [請求記号:383.83/Ku32]

熊田忠雄著. 新潮社, 2011.

皆さんは和食派ですか洋食派ですか?幕末から明治初期に初めて海外に渡った日本人は、慣れない洋食に何を感じたのか。当事者の日記をひもときます。