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2017年7月の5冊
今月のテーマ:紙
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東北大震災で日本製紙の工場が被災して紙不足に陥るまで、出版業界の人でさえ、自分たちが出版している本の紙がどこで作られているか知らなかったそうです(『紙つなげ!』)。書く、読むだけでなく、包む、拭く、など、紙は私たちにとって身近すぎる存在です。でも、そんな紙のことを私たちはどれだけ知っているでしょうか。今月は、紙についての本を5冊集めました。 (P.N.炭酸水) |
『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている : 再生・日本製紙石巻工場』 [請求記号:585.067/Sa71]
佐々涼子著. 早川書房, 2014.
東北大震災で被災し瓦礫で埋め尽くされた製紙工場が復興されるまでを追ったドキュメント。本をめくる時の紙の手触りがよりリアルに感じられます。
『紙さまの話 : 紙とヒトをつなぐひそやかな物語 』 [請求記号:585.7/O17]
大平一枝著 ; 小林キユウ写真. 誠文堂新光社 2016.7
クリエーターたちに聞いた、紙そのものや、紙もの、そのデザインなどへのこだわりをまとめた本。収集癖がある方は注意!さらにコレクションしたくなりそうです。
『Classic origami』 [請求記号:754.9/L13]
Michael G. LaFosse. Tuttle Pub., 2004.
英語による簡単な折り紙の本。日本の伝統的な兜や奴さん、実用的な小箱や箸袋など、ツボを押さえたラインナップです。小さくて薄いのも◯。
『メディアとしての紙の文化史』 [請求記号:585.02/Mu29]
ローター・ミュラー著/三谷武司訳. 東洋書林, 2013.
主にヨーロッパにおける製紙技術の発展と、そのメディアとしての使われ方とを関連づけて概説しています。印刷された紙・されない紙、という視点が面白い。
『トコトンやさしい紙の本 』 [請求記号:585/Ko65]
小宮英俊著. 日刊工業新聞社, 2001 (B&Tブックス, 今日からモノ知りシリーズ)
『メディアとしての紙の文化史』は読みごたえがありすぎるという人には、こちらをお薦め。見開き一項目で紙についてのあらゆる情報を知ることができます。