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2019年3月の5冊


 今月のテーマ:紹介本


紹介本
 
      私達図書館員は、日々資料を収集し、提供・紹介していますが、カウンターで利用者さんとやりとりしていると、「こんな本がありますよ」「この本よかったですよ」とお気に入りの本や読んでみてよかった本を教えてもらうことがあります。 今回は、そんなみなさんから紹介されたお薦め本を各学部にちなんで5冊集めてみました。

(P.N.水晶)


『フィネガンズ・ウェイク  1・2』 [請求記号:933/1,2/2609]

ジェイムズ・ジョイス [著] ; 柳瀬尚紀 訳. 河出書房新社, 1991.9

世界で翻訳が難しい小説トップ3に入る本だそうです。全部の漢字にルビが振ってありますが、それだけの問題ではないです。1ページ目から、む、むずかしい・・・

『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』 [請求記号:913.6/H55]

水野和夫著. 集英社, 2017.5 (集英社新書).

陸続きの国と海に囲まれた国の違い。100年規模のスパンで国や人の動きを見るとこんな考え方も出来るんだ、と気づかせてもらいました。歴史のスケールを感じさせる本です。

『人づきあいの技術 : ソーシャルスキルの心理学 新版』 [請求記号:361.4/Sh12/20]

相川充著. サイエンス社, 2009.9

教育・福祉の世界では、コミュニケーションを学ぶ基本の本だそうです。 人づきあいは性格ではない、1つの技術(スキル)とのことです。とっても論理的で具体的な本です。

『看護覚え書 : 看護であること・看護でないこと 改訳第6版』 [請求記号:492.9/N71]

フロレンス・ナイチンゲール [著] ; 湯槙ます [ほか] 訳.現代社, 2000.1

ナイチンゲールが書いたこの本は看護に携わる人のバイブルと呼ばれています。守山キャンパス図書館ではこの本の原書『Notes on nursing for the labouring classes』(1898年刊)を毎年展示します。

『声の網 改版』 [請求記号:913.6/H92]

星新一 [著]. 角川書店, 2006.1 (角川文庫)

情報の先生が展示で紹介されました。星新一と言えばショートショートですが、これは近未来を描いた連作短編集です。50年ぐらい前(初版は1970年)に書かれたとは思えない内容に驚かされます。