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2019年8月の5冊 +1


 今月のテーマ:愛県大生おすすめ本


本
 
      8月の『新・今月の5冊』は特別編です。
教養教育科目[県大エッセンシャル ―大学でいかに学び、予測困難な未来をどう生きていくか―]の受講生に選んでもらった「私がみんなに紹介したい本」の紹介文です。
各学部から1名+留学生の計6冊をここで紹介します。
他の紹介文は2階パソコン室前の書架に展示します。力作揃いです。ぜひこちらもご覧ください。

『そして、バトンは渡された』 [請求記号:913.6/Se76 ]

瀬尾まいこ著. 文藝春秋, 2018

今年の本屋大賞に選ばれた「そして、バトンは渡された」は親が何度も変わってしまう少女が主人公の話で、一見かわいそうな話のように思えるが、それぞれの親から愛情を受け、優しく人を思いやる心を持ちながら育った主人公優子の、現状を受け入れながら生きる強さに勇気をもらえる感動的な話だった。
親が変わっても、次の親にバトンを渡すように優子への愛情が注がれていて、読み終えたときに胸があったかくなる一冊だ。

(外国語学部・英米学科・2年)

『せんせい。』 [請求記号:913.6/Sh28]

重松清著. 新潮社, 2011(新潮文庫)

私がおすすめしたい本は重松清の短編集『せんせい。』です。その中には少し前に映画化された「泣くな赤鬼」が含まれています。余命半年となった元教え子と教師の交流をえがく作品で、重松さんの、人と人とのつながりの温かさ、やさしさの丁寧な描写が際立つお話になっていると思います。

(日本文化学部・国語国文学科・2年)

『片想い』 [請求記号:913.6/H55]

東野圭吾 著. 文藝春秋, 2011

この本は、主人公の哲郎が十年ぶりに再会した大学の同窓生・美月に、殺人を犯したと告げられ、さらに性同一性障害だということを告白されるという、ミステリーとジェンダーの問題が入り混じったお話です。
普通のミステリー小説とは違い、性同一性障害である美月の葛藤や、他の登場人物との関係性など、現在でも注目されているジェンダー問題についても、とても考えさせられる小説でした。事件の真相が解明されていく過程も、とても興味をそそられるお話でした。

(教育福祉学部・社会福祉学科・2年)

『数学ガール』 [請求記号:410.4/Y97]

結城裕 著. ソフトバンククリエイティブ, 2007

この本を特におすすめしたい人は数学が嫌手な人です。この本は数学について基礎から楽しく学ぶことができます。なぜなら、わかりやすいようにキャラクターが説明してくれるからです。なので、数学が嫌いな受験生は勉強の息抜きに読んでみると面白いかも。
また、難しい内容ものっているので、数学の知識を深め、広めるのにも役立ちます。

(情報科学部・情報科学科・1年)

『手足のないチアリーダー』 [請求記号:289.1/Sa66]

佐野有美著. 主婦と生活社, 2009 ※当館所蔵本は角川つばさ文庫版(2014)

私がオススメする本は「手足のないチアリーダー」という本です。先天性四肢欠損症という、新生児が手足に障害をもった状態で産まれてくる病気を患った佐野有美さんという女性のお話です。有美さんの症状はその中でも重く、両腕と右足がなく、短い左足とその先に小さな3本の指があるだけです。妊娠中の検査では発見できなかったそうです。
そんな有美さんが、様々な挫折を味わいながらも、高校時代に熱中した部活動のチアリーディングを通して、自分の生きる価値を見出していった話が語られています。手足がなくても何でもこなしてしまう有美さんに、とても勇気がもらえるお話です。ぜひ読んでみてください!!

(看護学部・看護学科・1年)

『人間の分際』』 [請求記号:917/So44]

曽野綾子 著. 幻冬舎, 2015 (幻冬舎新書)

最近読んだ本の中、(大体韓国の本だけど)役に立った本が一巻ある。曽野綾子の「人間の分際」と言う本である。韓国でこの本が翻訳され「(人間の間に)距離を置く」と言うタイトルで出版された。エッセイの部門のベストセラーにもなった。
この本は全てのものには分際があり、それを理解し、心得ないかぎり幸せになれないことを説いている。人生をより良く生きるための筆者の方法が書いている。何か人生で悩んでいることがある人は読めば解決の糸口が見つかるかもしれない。「自分らしい人生」を過ごしたい人にオススメする本である。

(特別聴講学生)