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2024年6月の5冊
今月のテーマ:鳥になって
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私たちにとって身近な生き物、鳥。 人は昔から、大空を飛ぶ姿に憧れたり、かわいらしい姿に癒されたり、鳴き声に季節を感じたりしてきました。 まったく違う生き物のようでいて、鳥と人には「二足歩行」、「音声でコミュニケーションする」などの共通点も多く、それが親しみを感じてしまう所以かもしれません。 今月は、こうした鳥と人との関わりや、鳥の目線で見た世界をテーマに本を紹介します。 (P.N.カタツムリ) |
『吉田初三郎の鳥瞰図を読む : 描かれた近代日本の風景』 [請求記号:291.038/H96]
堀田典裕著. 河出書房新社, 2009.
鳥瞰図絵師、吉田初三郎の画業を紹介。飛ぶ鳥の視点から地上を見下ろすように描いた細密な地図、Webで画像が見られるものもあります。ズームして見たい。
『ちんちん千鳥のなく声は : 日本語の歴史 鳥声編(講談社学術文庫)』 [請求記号:814/Y24]
山口仲美 [著]. 講談社, 2008.
「鳥の鳴き声をうつす言葉」に焦点を当て、その歴史をたどります。カラスは「カーカー」、ウグイスは「ホーホケキョ」?そうじゃなかった時代もあるようです。
『電柱鳥類学 : スズメはどこに止まってる?(岩波科学ライブラリー)』 [請求記号:488.1/Mi21]
三上修著. 岩波書店, 2020.
電柱や電線に鳥がとまっている日常の風景。でも、鳥はそこで何してるの?感電しないの?鳥の生態を電柱を通してみる楽しい1冊。電柱それ自体も面白い!
『「ニルスのふしぎな旅」と日本人 : スウェーデンの地理読本は何を伝えてきたのか』 [請求記号:949.8/L13]
村山朝子著. 新評論, 2018.
魔法で小さくなった少年が鳥の背に乗って旅をする物語。日本における翻訳・出版の歴史をたどります。スウェーデンの地図を見ながら物語を読んでみたくなる。
『リリエンタールの末裔(ハヤカワ文庫JA)』 [請求記号:913.6/U32]
上田早夕里著. 早川書房, 2011.
鳥のように空を飛ぶことに憧れ、その夢をかなえようとした少年の信念と勇気を描くSF短編です。表題作のほか短編3作を収録。