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2025年2月の5冊


 今月のテーマ:猫にまつわるあれこれ


nekonimatsuwaru
      伸びたり小さくなったり、ときにはびっくりするほどジャンプ。ネコパンチが出たかと思えば膝の上でゴロゴロ…。人間はすっかり猫の愛くるしさに翻弄されています。 一方で、「化け猫」など不吉な扱われ方をしたり、多頭飼育崩壊など社会問題の犠牲になってしまうこともある猫。
2月22日は「猫の日(※)」です。猫っていったいどんな存在なのか?この機会に、その特徴や歴史を知ってみませんか。

※日本の「猫の日実行委員会」が1987年に制定した記念日


(P.N.おこわ)


『猫が歩いた近現代 : 化け猫が家族になるまで』 [請求記号:645.7/Ma43]

真辺将之著. 吉川弘文館, 2021.

時代による猫のあり方、社会的な猫事情…江戸時代から近現代まで、「可愛い」だけでない人間社会における猫の歴史が網羅的にまとめられています。

『「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた : 「ネコの空中立ち直り反射」という驚くべき謎に迫る』 [請求記号:404/G29]

グレゴリー・J・グバー著/水谷淳訳. ダイヤモンド社, 2022.

猫は科学者たちをも翻弄したようです。「なぜネコはどんな姿勢で落下しても、4本足で着地できるのか?」という謎に挑んできた、長い科学の歴史が詰まっています。

『知りたい!ネコごころ(岩波科学ライブラリー)』 [請求記号:645.7/Ta29]

高木佐保著. 岩波書店, 2020.

「ネコって何考えてるんだろう?」こちらはネコの心理を科学的に検証します。研究に必要な“ネコデータ”集めにネコたちは協力してくれるのでしょうか。

『猫の古典文学誌 : 鈴の音が聞こえる(講談社学術文庫)』 [請求記号:910.2/Ta84]

田中貴子 [著]. 講談社, 2014.

古くは平安時代の文献に現れたネコ。その昔は「狸」と書いて「ネコ」と読んでいたとか。ネコがどのように人に親しまれてきたのか、古典資料から読み解きます。

『熊楠と猫』 [請求記号:289.1/Mi36]

南方熊楠 [ほか] 編. 共和国, 2018.

博物学など様々な研究で知られる熊楠。ネコについての論考や俳句から、熊楠と猫の関係をたどります。直筆イラストの中には、「ネコひねり」を描いたものも。