図書館今月の5冊 2017年7月からあらたに生まれ変わった「今月の5冊」。
図書館がオススメする今月の5冊を紹介します。図書館1階に展示しています。

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2024年11月の5冊


 今月のテーマ:過去の震災に学ぶ


kakonojishinnimanabu
      全国各地でしばしば発生する大規模地震、意外にも愛知県では久しく起きていません。 直近は80年前に2か月連続(1944、1945)、その前は更にその53年前(1891)でした。
とりわけ80年前の際は、報道が厳しく制限されていたことが、こんにちよく知られています。
いずれ遭うかもしれない「その時」のことを、正直、あまり考えたくはないですが、過去を繙きつつ、新しい情報を取り入れることが、身を守る役に立つのかもしれません。


(P.N.Sukigara)


『戦争に隠された「震度7」 : 1944東南海地震・1945三河地震』 [請求記号:369.31/Ki39]

木村玲欧著. 吉川弘文館, 2014.

かつて県内で発生した大地震で、地理的にも身近に感じられます。これほどの大災害を隠そうとし、それがある程度できてしまったという事実に、考えさせられます。

『濃尾震災(シリーズ日本の歴史災害)』 [請求記号:369.3/3/141]

村松郁栄著. 古今書院, 2006.

今から133年前、近代日本の遭遇した震災を当時の記録や後世の研究を参照しつつ概観します。明治時代の出来事を現実的な災害として受け止めることができます。

『南海トラフ巨大地震 : 歴史・科学・社会(叢書震災と社会)』 [請求記号:453.21/I71]

石橋克彦著. 岩波書店, 2014.

過去の南海トラフ地震を理科的のみならず歴史的社会的な観点からも考える1冊。10年前の本ですが東日本震災から3年後であることが重要。注も充実しています。

『活断層地震はどこまで予測できるか : 日本列島で今起きていること(ブルーバックス)』 [請求記号:453.4/To17]

遠田晋次著. 講談社, 2016.

かつて「地震の予測は不可能」とされていましたが、現在では緊急地震速報が出るまでになりました。科学技術の成果に敬服しつつ、活断層地震の仕組みを学びます。

『防災イツモマニュアル』 [請求記号:369.3/B66]

防災イツモプロジェクト編/寄藤文平絵. ポプラ社, 2020.

備えるのであれば、楽しみながら。類書は多種多様です。比べて選んで、自分に合った1冊を探してみては。この本も、数年おきにアップデートされています。