図書館今月の5冊 図書館がオススメする今月の5冊を紹介します。図書館1階に展示しています。

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2025年4月の5冊


 今月のテーマ:有名な人たちのそうではないこと


yumeinahitotachi
      本を選ぶときは何を基準に選びますか。本の内容や興味のあるテーマだというのは勿論のこと、装丁がキレイだからとか、書評を読んで面白そうだったからということもあるかと思います。有名な人たちにはそれぞれ、それに相応しい著作や研究、得意分野があります。ですが、そんな人たちにも日常があり、思いがけない出来事があったかもしれません。今月は著作や伝記ではない「有名な人たちに関係すること」の本を選びました。

(P.N.ひばり)


『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? : これからの経済と女性の話』 [請求記号:331/Ma51]

カトリーン・マルサル著/高橋璃子訳. 河出書房新社, 2021.

「経済学は、お金の話ではない。それは最初から、人間についての話だった。」と著者は言います。古典派経済学の祖、アダム・スミスを通して経済と女性の関係を語ります。

『王朝貴族の悪だくみ : 清少納言、危機一髪』 [請求記号:210.37/Sh29]

繁田信一著. 柏書房, 2007.

清少納言が『枕草子』の作者であることは中学、高校の授業で教わった人も多いことと思います。彼女が巻き込まれた平安貴族の悪だくみとはどんなものだったのでしょう。

『100年の難問はなぜ解けたのか : 天才数学者の光と影(NHKスペシャル)』 [請求記号:415.7/Ka79]

春日真人著. 日本放送出版協会, 2008.

ポアンカレ予想という数学の定理があります。1904年に提唱されて以来、世紀の難問でしたが、この難問を解いたのがロシア人数学者ペレリマン博士です。孤高の数学者の人物像に迫ります。

『コンスタンツェ・モーツァルト : 「悪妻」伝説の虚実(講談社選書メチエ)』 [請求記号:289.346/Mo98]

小宮正安著. 講談社, 2017.

コンスタンツェ・モーツァルトは偉大な音楽家モーツァルトの妻です。彼女は「世界三大悪妻」のひとりとされています。彼女が悪妻とされるのは何故か、その理由を探ります。

『文士の舌』 [請求記号:910.26/A65]

嵐山光三郎著. 新潮社, 2010.

小説やエッセイの中で食事や料理をしている場面が描かれることがあります。どれも本当に美味しそうで、匂いや味まで想像できるような描写もあります。本書では創作のヒントになったかもしれない、文士が通った料理店を紹介しています。