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学術交流、晴れの調印

県立大 ←→ 仏リール第三大

【愛知県】名古屋市瑞穂区の県立大学(横越英一学長)は三十一日、フランスのシャルル・ド・ゴール=リール第三大学(アラン・ロッタン学長)のジョルジュ・ユーベルシュラーグ副学長を迎えて両大の学術交流の調印式をした。県大としては初の海外姉妹校の縁組みで、両国の旗が飾られる部屋で調印を済ませた横越学長とジ副学長が固い握手、友好を誓い合った。
県大名誉教授でリール第三大学と以前から交流があり、今回の縁を取り持った同区下山町一、小沢正夫さん(77)も同席、にこやかだった。横越学長はあいさつで「現在は狭いキャンパスだが、副学長さんが次に訪れる時は郊外の広い場所へ移転しているでしょう」と将来構想に触れ、ジ副学長は「私たちの大学には日本などを対象とした極東研究所がある一方、県大の仏語クラスは重要な地位を占めているようで互いに親近感がある」とあいさつした。
ジ副学長は「リール地方の歴史と現在」と題して講演、産業圏を抱えて愛知とよく似た地域性を強調していた。リール第三大学は三重大とも姉妹交流するため、同副学長は一日に三重県へ向かう。

出典

  • 中日新聞
    昭和64/平成(1989)年11月1日 朝刊 県内版 16頁

※この記事は中日新聞社の許諾を得て転載しています。