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産学連携図るセンター

新・愛知県立大に設置[改革計画]

愛知県立の三大学の改革基本計画が固まった。二〇〇九年四月の愛知県立大と県立看護大の統合に合わせ、地域貢献を強化するため、外部との共同研究を推進する「地域連携センター」を設置。新大学の名称は「愛知県立大学」とする。
地域連携センターは、個人の教員が中心になって行ってきた受託・共同研究に組織的に取り組み、新・県立大の存在意義を示すのが狙い。学内の学術研究情報を一元化して情報提供を進め、産学連携を図る。教養教育を充実させる「総合教育センター」、教務部と学生部の機能を合わせた「学生支援センター」も各大学に設置する。
また、県立大が一九九八年度に導入した「昼夜開講制」は見直し、新大学の開学時に夜間主課程は募集を取りやめる方向だ。一般の学生が多数を占め、放送大学など在宅での履修環境も整ってきたことから、存続の必要性は低くなったと判断された。
新・県立大の学部・学科の再編では、地域政策などを研究する政策系部門の新設を検討する。
愛知県は大学間競争の激化をふまえ、県立三大学(県立大、県立看護大、県立芸術大)の改革を検討。三大学を一括運営する公立大学法人を来年四月に設立し、今後、具体的な教育研究内容などを定める中期目標を作成する。

出典

  • 中日新聞
    平成18(2006)年3月17日 夕刊 1面1頁

※この記事は中日新聞社の許諾を得て転載しています。