外国語学部School of Foreign Studies
愛知県立大学外国語学部4つの特色
1.世界の主要言語をマスターする
本学の外国語学部は、英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語(2023年度より)、ドイツ語、中国語の6言語を専攻外国語としています。世界の主要言語の多くについて、少人数クラスで高度な外国語運用能力を有する人材を育成していることは、本学部の大きな特徴です。
専攻言語にプラスした外国語学習の面では、充実した教養外国語教育が提供されます。英語を専攻する学生は英語以外の外国語、英語以外の言語を専攻する学生は原則として英語を教養教育で学びます。さらに2023年度入 学者からは、学部の全学科・専攻の学生が選択できる専門教育の英語科目として、アカデミックな英語に重きを置いた学部共通英語科目が導入されます。これにより、英米学科・国際関係学科以外の学生も、教養英語を発展させて継続的に英語を学べるようになります。
2.外国語運用能力をいかして専門的に学ぶ
本学の外国語学部では、外国語運用能力の涵養と連動した専門教育の充実をはかっています。学生は、専攻外国語を学ぶだけでなく、多様な講義・演習科目を通じて、専攻する言語圏の文学・文化、地域・社会への理解を深めます。近年は、外国語を教授言語とし、外国語で学ぶ科目も増えてきています。
2023年度からは、学生が学問の基礎や方法をじっくり学び、自分の問題関心に照らして専門性を高められるよう、全学科・専攻に共通する学部共通専門科目を開設することになりました。教養教育を補完しつつ、言語研究、歴史・文化論、多言語・多文化社会、国際社会、市民社会・地域社会、アジア・新興国の6つの領域を深める学部共通専門科目は、各言語・言語圏の学びにとって理論的な支えとなることでしょう。また、国際関係学科の学生からみても、他学科・専攻の学生とともに学びの範囲を大きく拡げる機会となります。
3.グローバル社会のなかに身を置く
本学の外国語学部では、学生の多くが在学中に留学を経験しています。3人に1人くらいが半年または1年の長期留学に挑戦し、夏休みなどを利用した短期留学を合わせれば、大部分の学生が在学中に海外生活を経験するといってよいでしょう。本学は、約60もの海外大学との学術交流協定を締結していて、交換留学制度とともに、多様なショートプログラムを提供しています。
留学は、ふだんの学修で身につけたグローバルな感覚を磨き上げるための貴重な機会ですので、ぜひ挑戦してください。2020年春以来、コロナ禍の影響を受けて海外渡航を停止せざるをえない状況が続きました。しかし、2021年秋からの部分再開を経て、2023年度には、国際交流がほぼ平時の活力を取り戻すものと期待されます。オンラインツールもときに重宝しますが、異なる文化・社会を深く理解するには、やはり現地体験を通じた学びが一番です。
4.多言語が共存する社会への理解を深める
本学外国語学部では、2023年度入学者より、全学科・専攻の学生が選択できる3・4年次の専門コースとして、多言語社会課程を設置します。本学部では、国際政治経済や国際協力を通じた日本・愛知と世界の繋がりを学ぶアジア・新興国プログラムを開講し、学士課程を補完する特別プログラムとして運用してきました。それを土台に今後は、日本やアジアをはじめとする多言語社会の課題に焦点を当てた、学士課程の専門コースとして発展させます。課程履修学生は、学部共通専門科目で学問的な基礎を固めつつ、ワークショップ型の「多言語社会共通演習」や国内外のプログラムからなる「多言語社会フィールド実習」などの学びを通じて、応用力・実践力の獲得をめざします。
また、外国語学部を中心に運営している日本語教員課程では、日本語の教え方はもちろんのこと、地域の日本語教室での実習を通して、多言語・多文化状況で必要となるコミュニケーション能力を身につけます。