愛知県立大学研究推進局

研究活動実績

Research Activity

グローバル学術交流紹介

2023年度グローバル学術交流事業

言語マイノリティ:人権の拡張か、文化遺産の保護か

国内外の言語マイノリティについて、「人権の擁護拡張」と「文化遺産の保護継承」という二つの問題軸に沿った幅広い議論を喚起することを目的として3回シリーズの講演会を開催しました。日本国内の古くからの言語マイノリティとして、アイヌ語・琉球諸語・日本手話の話者である研究者たちをお呼びして、言語使用の促進とそこにある問題について議論するとともに、第2回では、ヨーロッパの言語マイノリティの中で、言語的・地理的・歴史的類縁性が高いにもかかわらず対照的な二つの言語集団に焦点を当て、文化遺産保護の議論が盛んなオクシタン語の研究者と、言語的人権の議論が活発なカタルーニャ語の研究者(社会言語学者兼カタルーニャ自治政府言語政策局長)を招聘し、世界的な問題としての視座を養うことを目指し実施しました。

たくさんの方々にご参加いただき、活発な意見交換を行うことができました。
(全講演、手話通訳あり)

 

第1回「日本における言語マイノリティ:アイヌ語と琉球諸語の事例」

 日  時 10月21日(土)12:00~15:00
 参加者数 226名(会場参加 62 名  オンライン参加 164 名)

 講  師 北原モコットゥナㇱ氏(北海道大学 アイヌ・先住民研究センター 教授)
      石原昌英氏(琉球大学 国際地域創造学部 国際言語文化プログラム 教授)

  

第2回「ヨーロッパにおける言語マイノリティ:カタルーニャ語などの事例」
 日  時 12月2日(土)15:00~18:00 
 参加者数 279名(会場参加 78 名 オンライン参加 201 名)

 講  師 フランセスク・シャビエー・ビラ氏(カタルーニャ自治政府言語政策局長) 

      ジャン=フランソワ・クロー氏(トゥールーズ第二大学遺産・文学・歴史学部 教授) 


第3回「世界と日本における言語マイノリティ:手話言語の事例」

 日  時 12月16日(土)13:00~15:00
 参加者数 247名(会場参加 62名、オンライン参加 185名)

 講  師 森壮也氏(日本貿易振興機構アジア経済研究所 新領域研究センター 主任研究員)

 

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