情報科学科Department of Information Science & Technology
4年間の学びの流れ - 2年次
数学の知識を深めると共に、プログラミングを取り巻く理論・技術について学び、情報科学における諸問題を解決するための準備を整えます。具体的には、プログラミング、形式言語とオートマトン、アルゴリズムとデータ構造、情報理論、コンピュータアーキテクチャ、代数、確率統計等を学びます。また、後期からは情報科学実験Iが始まります。
〈主なカリキュラム〉
情報科学実験I/アルゴリズムとデータ構造II/コンピュータアーキテクチャII/幾何
在学生からのメッセージ
私がこの学部を選んだ理由は、県立大の情報科学部は設備が整っているので、ここでなら自分のやりたいことが見つけられると思ったからです。 授業は難しい内容のものもありますが、将来の自分のためになることが多くやりがいがあります。 また、キャンパスもきれいで大学内の雰囲気が明るいので、楽しい大学生活が送れると思います!
時間割例
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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1限目 | 情報科学概論 | 英語II | アルゴリズムとデータ構造II | 確率統計I | |
2限目 | 応用数学 |
情報理論 | 形式言語とオートマトン | 英語II | |
3限目 | 生涯スポーツ論 | プログラミングIII | 代数 | ||
4限目 | 日本国憲法 | コンピュータアーキテクチャII |
授業内容の概要
情報科学実験I
学生の選択に応じ,4つのテーマ1)コンテンツ制作と音声処理、2)画像の処理と生成、3)通信ネットワーク、4)データ科学と自動制御から 2つを選択する。音声処理では音の取り扱いの基礎から、人の声の分析と加工合成を行い、コンテンツ制作では画面エージェントのコンテンツを生成し、アンケートの実施および分析で評価する。画像処理では、画像入力および2値化やエッジ検出による領域分割などを学び、モデリング、マテリアル・ライティングによる画像生成を行う。通信ネットワークでは、高級言語の通信ライブラリを用いてサーバクライアント型の通信プログラムを作成し、その性能評価や音声通信を試みる。データ科学では大規模データを並列・分散処理するための方法を学ぶ。自動制御では,ロボット制御の基礎として、モータの回転速度をマイコン制御する実機実験を行う。
コンピュータアーキテクチャII
コンピュータ・アーキテクチャの基礎である、データパスについて説明する。その後、コンピュータの性能や信頼性を向上するための技術である、パイプライン、キャッシュシステム、仮想記憶、外部記憶装置、冗長化による高信頼設計などについて講義する。
代数
まずは整数剰余に関する基本定理から始め、そのRSA暗号への応用を学ぶ。RSA暗号の基盤であるオイラーの定理を(わざわざ)群論を用いて証明することにより、群を用いたさらなる暗号理論への余地を残しつつ、抽象代数系への入り口とする。後半は、抽象代数系の一つである有限体における具体的な計算技術の習得を目指し、多項式環の剰余環から有限体を構成する理論および有限体の基本定理を教授する。講義では、計算および論理(証明)の演習/宿題で内容の理解を図りつつ、数式処理ソフト(Mathematica)を利用した計算も行う。