生涯発達研究所
【設立の経緯】
1998年4月、愛知県立大学の長久手移転と同時に、本研究所の前身である文学部附置生涯発達研究施設が設置されました。その後、本学が愛知県公立大学法人となって2年目の2008年度に、生涯発達研究所として全学の研究所規程に位置づけられ、それまでの12年間にわたる実績の継承と新たな発展をめざして再出発しました。
【設立の趣旨】
本研究所は、本学の再編統合に伴う新愛知県立大学(2009年度)に新設された教育福祉学部(教育発達学科・社会福祉学科)と大学院(人間発達学研究科)を基盤に、「乳幼児から高齢者まで人間の生涯発達について、地域と結びついた教育福祉に関する共同研究の推進を図る」(同研究所規程第2条)ことを目的にしています。
近年は、発達障がい児、被虐待児、外国籍児やその家庭に対する支援、不登校・ひきこもりの問題、貧困、災害の問題など、特別なニーズをもつ「生きづらさ」を抱えた人々に関する、複雑に絡みあっている諸問題に対して、地域の諸機関・団体と連携して、教育・心理・芸術分野、福祉分野、医療・保健分野等、多角的な視点から解決方法・支援方法を探っています。
そのための取り組み=事業活動を企画・実施・総括し、理論化を図るとともに成果を広く還元していくという地域連携・協働による実践研究を特徴としています。
【事業内容】
生涯発達研究所では、以下のような事業を行っています。
- 研究プロジェクトを柱とした調査研究
- 臨床・相談事業 - 小中学校の巡回相談 等
- 研修・交流事業 - 講演会、セミナー、研修講座の開催 等
- 情報収集・提供事業 - 年報『生涯発達研究』の発行 等
≪過去の実績≫
- 『幼児期からの就学移行相談・支援体制に関する研究』報告書
- 『生涯発達研究』1~11号
- 『スクールボランティア/インターンシップのてびき』2012年度
- 『地域連携による発達障がい児の支援-幼児期から高校まで-』(事例集)2011年度
≪今年度の事業予定≫
- 連続セミナー
- 7/27 発達障がいフォーラム
「感受性豊かな子どもが輝くために~特別支援と音楽療法の実践から~」(瀬戸市教育委員会との共催) - 8/21 スクールソーシャルワーク研修
- 幼児期からの就学移行相談・支援体制に関する研究(愛知県総合教育センターとの共同研究)
- 特別支援教育リーダー養成プログラム開発研究(瀬戸市との共同研究)
- 小中学校への巡回相談に基づく発達障がい支援共同研究
- 「早期子ども発達支援の将来構想に係る調査等監修」(名古屋市子ども青少年局子育て支援部子ども福祉課からの受託事業)
- 多職種連携研究会(スクールソーシャルワーク部会、発達障がい・虐待部会、多文化ソーシャルワーク部会)
研究プロジェクトは、その積み上げを大切に取り組むとともに、数年毎に見直しをしながら進めていきます。生涯発達研究所として、地域に信頼され、地域とともに歩む生涯発達研究事業を通して、全国及び国際社会に向けて発信できる新たな実践的理論の創造に努力してまいります。
外観1
外観2
エントランスホール
入口
資料室
面接室
遊戯室
グループワーク室
操作室
発達福祉実習室