看護学科Department of Nursing & Health
4年間の学びの流れ - 2年次
2年生では、看護の対象をライフステージによって捉え、健康の保持増進、疾病の予防、健康の回復に関する援助を学びます。
10月には病院で、2月には保育園などで臨地実習を行います。
〈主なカリキュラム〉
◆専門基礎・関連科目
[疾病と治療の学] 臨床検査医学、内科系疾病論、外科系疾病論、老年系疾病論、小児系疾病論、母性系疾病論、精神・神経系疾病論、薬理学
[健康援助の学] 家族社会学、保健医療統計学、衛生行政論、健康管理学総論、臨床栄養学、看護英語など
◆専門科目
[基礎看護学] 看護アセスメント論、看護過程論、診療援助技術論、基礎看護学実習
[母性看護学] 母性看護学概論、母性看護方法論
[小児看護学] 小児看護学概論、小児発達援助論、小児発達援助実習
[成人看護学] 成人急性期看護学概論、周術期看護方法論、成人慢性期看護学概論、成人慢性期看護方法論
[地域・在宅看護学] 地域看護学概論、地域看護方法論、国際保健学、在宅看護学概論
[老年看護学] 老年看護学概論、老年生活援助論
[精神看護学] 精神看護学概論、精神看護方法論
[看護の統合と実践] 応用看護技術論:成人
在学生からのメッセージ
O. K. さん
愛知県立西春高等学校出身 2022年度入学
2年生では、疾病に関することなど、専門的な内容が増え、患者さんの存在をよりはっきりと実感するようになりました。実技の面においても、注射や採血、食事介助など実際に患者さんを想定して実施することで、自分の手技が患者さんに直接影響を与えるのだと改めて実感しました。授業で学習した内容であっても、実際の実習では習った通りに行くとは限りません。「どうしたらいいのだろう」「どう援助することが患者さんのためになるのだろう」と考え、先生方や友人、グループのメンバーに相談し、共有して、より良い援助を行うことが大切だと感じます。今後も授業のことで悩んだり、患者さんへの援助で悩むことがたくさんあると思います。その度に相談に乗ってくださる先生方、共有し合える友人たちと出会えて、毎日とても充実しています。
時間割例
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |||||
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1限目 | 精神看護学 概論 |
臨床 検査 医学 |
老年系 疾病論 |
精神・神経系 疾病論 |
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2限目 | 家族 社会学 |
成人 慢性期 看護学 概論 |
地域 看護学 概論 |
看護 アセス メント 論 |
看護 過程論 |
母性 看護学 概論 |
老年 看護学 概論 |
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3限目 | 成人急性期 看護学 概論 |
診療援助技術論 | 国際保健学 | ||||||
4限目 | 内科系 疾病論 |
外科系疾病論 | 診療援助技術論 |
外科系疾病論 | |||||
5限目 | 薬理学 |
年間スケジュール
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
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講義 | 実習 | 講義 | 実習 |
授業内容の概要
診療援助技術論
診療援助技術で学ぶ内容は、診断や治療に関係する援助技術です。たとえば、注射や採血、酸素吸入、一次救命処置などがあります。これらを患者に安全・安楽・正確に実施するための知識・技術・態度を修得することを目標に、講義とモデル人形などのシミュレーターを活用した学内実習を通して学びます。
老年生活援助論
多様な場で暮らす高齢者の日常生活の特徴と看護援助について理解することを目標に、高齢者のアセスメントの特徴とヘルスアセスメントの実際、老年期によく見られる症状とその看護方法について講義します。この科目では、講義、体験学習およびグループワークを通して高齢者に対する理解を深め、高齢者の生活を援助する具体的方法を学習します。
応用看護技術論:成人
成人看護学における臨床場面で必要とされる手術前・手術中の看護、心肺蘇生法、ストーマリハビリテーション、摂食嚥下リハビリテーション、栄養・代謝のための看護技術、運動リハビリテーション、呼吸リハビリテーション、呼吸管理のための知識とその技術を身につけ、模擬患者(モデル人形を含む)に対して「指導を受けて実施」できることをめざします。教員が、講義およびデモンストレーションを行い、学生は患者・看護師の役割を担い、交代して演習を行います。
健康管理学総論
日常生活に視点をおき、健康増進や疾病予防の取り組みについて理解し、身体的側面だけでなく、心理的、社会的、環境的側面を含めた健康管理の考え方を身につけることを目標とした講義です。また、知識の習得と同時に、講義内でグループワークやロールプレイ、ディベートなどを定期的に行い、知識や理解をアウトプットすることで主体的に行動する力や対人関係構築力の向上をめざします。
成人慢性期看護方法論
糖尿病や慢性呼吸機能障害といった慢性疾患や緩和ケアを必要とする成人に対して、健康障害による身体の変化、苦痛のアセスメントに基づいた健康の回復・苦痛の緩和への看護方法を考えることができることを目標に、病気とともに生活する成人を対象とする看護について講義します。また、糖尿病患者の患者教育については認定看護師・糖尿病療養指導士の資格を持ち、豊富な臨床経験を有する講師による科目内特別講義を行います。
精神看護方法論
精神障がいを体験している対象を理解し、基本的な精神看護における必要な知識と具体的な援助方法を習得することを目標に、看護の観点からの幻覚・妄想、不安、抑うつをはじめとする症状アセスメント、精神状態、問題行動に焦点を当てた看護援助の方法を教授します。具体的には、統合失調症、気分障害、神経症、人格障害、アディクションなどの代表的な疾患の入院から地域リハビリテーションまでを含めた治療過程に沿った看護援助について学びます。