愛知県立大学

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国際文化研究科Graduate School of International Cultural Studies

大学院合同ゼミと研究グループ

国際文化研究科では、大学院合同ゼミ(正式科目名は「国際文化特殊演習」)を開くことで、院生に対する研究指導の効果を高めるとともに、院生どうしが学問的に刺激し合う研究活動の場づくりを進めています。この合同ゼミの枠組みで、現在、フィールド系を中心とする社会科学の分野、多文化状況と言語に関わる現代的な課題を研究する分野、文献史学の研究課題を史学史に照らして考える分野の計3クラスが開講されています。

大学院合同ゼミの運営を担っているのは、近接する分野の教員・院生が集まる研究グループです。カリキュラム表の研究分野区分とは違って、研究の目的意識や中核的テーマで結ばれているのが研究グループの特徴です。現在、合同ゼミを運営している「地域多様性のフィールド学研究グループ」「多文化社会と言語研究グループ」「歴史学の潮流研究グループ」をはじめとして、合せて7つの研究グループが存在します。

国際文化特殊演習

国際文化特殊演習 aクラス

本合同ゼミは、人類学研究グループとの協力により運営されている。博士前期課程院生の研究発表を中心に、博士後期課程院生や本研究科の教員、関連分野の学外研究者などの報告を聞き、議論を通じて学ぶことができる。

対象分野

フィールド系を中⼼とする社会科学の分野(地理学、⼈類学、社会学、政治経済学など)

運営の中心となる研究グループ

地域多様性のフィールド学

2018年度の報告テーマ
  • 近代日本の工業化を担った人々─明治大正期尾西地方の織物工場主の特性
  • 宗教的連帯としてのエコビレッジ
  • Erasmus Mundus Master Course on Maritime Spatial Planning
  • フォホーを踊る人びと─在日ブラジル人の文化実践
  • 昭和戦前期における地方郷土研究団体についての研究─飛騨考古土俗学会を事例に
  • フランス語圏西アフリカにおける手話言語・ろう者コミュニティの研究
  • 関宿の町並み保存の変遷
  • テオティワカン土器サンプルの分析─「石柱の広場」複合体出土の土器群を対象に

国際文化特殊演習 bクラス

本合同ゼミでは、月2回のペースで研究発表をおこなっており、さまざまなテーマで、積極的な議論の場となっている。大学院生5名教員4名に加え、テーマに応じて、数名の教員や院生がオブザーバ参加している。

対象分野

社会言語学、言語教育学、異文化コミュニケーション、エスニシティ、多文化共生

運営の中心となる研究グループ

多文化社会と言語

2019年度の報告テーマ
  • 外国人エンジニア向けに最適化された異文化理解と日本語教育のプログラム体系化
  • 田村隆一研究
  • Society 5.0時代の多文化共生課題~多文化防災、医療通訳、異文化介護を中心に~

国際文化特殊演習 cクラス

本合同ゼミは、文献・考古・美術・思想などを素材に、時代と地域を問わない対象を扱っている。博士前期課程院生の研究発表を中心に、博士後期課程院生や本研究科の教員、関連分野の学外研究者などの報告を聞き、議論を通じて学ぶことができる。

対象分野

歴史学を中心とする人文科学の分野

運営の中心となる研究グループ

歴史学の潮流

2018年度の報告テーマ
  • 企業の移動と地域社会・地方行財政
  • 争点を探る・前近代日本の宗教史
  • クロアチアにおけるナショナリズムの変化
  • 弘安祈願の鐘」をめぐって
  • 西洋美術史のなかのメキシコ・ルネッサンス
  • 病草紙』の歴史学─院政期の医学と文化─
  • メキシコ人にとっての骸骨美術とは何なのか
  • 台湾の同性婚いま ─性の多様性の承認か、あるいは否定か─

研究グループ

多文化社会と言語

代表:東 弘子

人やモノ・情報が簡単に国境を越えて移動する現代において、世界各地で社会の多文化化・多言語化が進んでおり、日本も例外ではない。本研究グループでは、社会言語学、言語教育学、異文化コミュニケーション、エスニシティ、多文化共生といった立場から、主に日本国内の多文化状況と言語にかかわるさまざまな現代的な課題を取り上げ、調査・分析を進める。具体的には、地域社会とエスニック集団の動態、多文化共生施策の研究、コミュニティ通訳、情報保障、外国にルーツを持つ人びとへの日本語(学習)支援、などが課題となる。

構成員

<国際文化専攻>

  • 東 弘子[日本語学、社会言語学]
  • 糸魚川美樹[スペイン語圏社会言語学、スペイン語教育]
  • 小池康弘[ラテンアメリカ政治・外交、キューバ研究、国際協力論]
  • 髙阪香津美[ポルトガル語教育、多文化共生]
  • 月田尚美[言語学、形態論、台湾原住民諸語]
  • 宮谷敦美[日本語教育学]
  • 渡会 環[ブラジル地域研究、人種・エスニシティ]
最近の修士論文
  • 異文化間教育の視点から見たホームステイプログラムのあり方: 寮生活を送る留学生の週末滞在に着目して(2018)
  • 顔文字の構成:インターネットにおける非言語コミュニケーションとしての顔文字(2017)
  • 非定型作品」から見る言語の芸術的機能(2017)
  • 日本語における判断保留表現の真意を探るストラテジー: 生命保険営業場面を事例として(2017)
  • 地域社会の外国人自助組織が持つ役割: 愛知県東浦町のフィリピン人自助組織 United Filipino Community in Higashiura の事例から(2017)
  • 共交通機関における多言語表示:名古屋市営地下鉄の駅を事例として(2016)
  • 外国人労働者に対する受入国における言語教育: 諸国との比較から見る日本の技能実習制度に関する考察(2015)

地域多様性のフィールド学

代表:竹中克行

本研究グループは、人・情報・資本が飛び交うグローバル世界における地域の動態を明らかにし、環境・文化・社会が複合する地域多様性を培うための研究実践に到達することを大きな目標としている。研究の方法論として、地理学、地域社会学など、フィールド調査に重きを置く現場主義を共有し、人類学研究グループと協力して、大学院合同ゼミ「国際文化特殊演習(aクラス)」を運営している。

構成員

<国際文化専攻>

  • 竹中克行[地理学、地中海都市・ランドスケープ研究]

<日本文化専攻>

  • 服部亜由未[人文地理学、歴史地理学]
  • 柴田陽一[人文地理学、地理思想史、中国地域研究]
  • 井戸聡[社会学、地域・文化・観光・環境]
最近の修士論文
  • 多核型コンパクトシティとしてのサンティアゴ・デ・コンポステラ都市圏(スペイン)の特質 ─都市形態・機能分析より
  • ガイドブックからみるバルセロナの都市イメージの変化 ─バルセロナモデルの評価に関する新たな視点
  • 関宿の町並み保存の変遷
  • 常滑における観光と生活の共存について─地理学的アプローチ
  • 地域社会と移動に関する研究─「係累のない土地へ自発的に移動する人々」がもつ帰属意識の変容
  • オタクについての研究─「オタク」における他者である「一般人」
  • 多元的な「郷土」概念に存立する地方郷土研究団体 ─昭和戦前・戦中期における飛騨考古土俗学会を事例に

学際的フランス語圏研究

代表:中田晋自

本グループでは、フランス語圏の歴史、文学、文化、芸術、思想、言語、政治、経済、社会などを研究対象とする大学院生を広く受け入れ、当該院生が本グループの教員による学際的なフランス語圏研究の授業やゼミを受講するなかで、フランス語文献の読解力をはじめとするフランス語の運用能力はもとより、フランス語圏に関する幅広い知識を習得し、より学術水準の高い修士論文や特定課題研究の作成・提出を目指している。

構成員

<国際文化専攻>

  • 中田晋自[政治学(フランス都市政治研究)]
  • 天野知恵子[フランス近現代史、フランスの子ども・家族・学校の歴史]
  • 佐藤久美子[フランス文学、文学批評]
  • 野内美子[EU、フランス経済]
  • 原 潮巳[フランス語圏文学・文化]
  • 伊藤滋夫[フランス中世・近世史、財政史研究、公債の研究]
  • 長沼圭一[フランス語学]
  • 岸本聖子[フランス語学、認知意味論]
  • 白谷 望[モロッコ政治、中東・北アフリカ地域研究、比較政治学]

歴史学の潮流

代表:上川通夫

歴史学には本質的にグローバルとローカルの視点がある。世界史的な比較、接触地域間の連関確認、日常生活における普遍性の発見、などである。そのこと考えなくても考証論文は書ける。とはいえ、史料に付着する主観、先行研究の認識枠組み、研究主体の世界観などから自由になるには努力がいる。そこで、「すべての歴史的認識は現代史的認識である」という鉄則にあらためて向き合い、研究潮流の由来と問題を掘り下げ、歴史学の行方を考えたい。

構成員

<日本文化専攻>

  • 上川通夫[日本中世史、ユーラシア世界の中の日本中世]
  • 大塚英二[日本近世史、農村社会論、地域研究、用治水研究]
  • 中西啓太[日本近現代史、地方行財政研究、地域社会研究]
  • 樋口浩造[日本思想史、思想史文化理論]
  • 丸山裕美子[日本古代史、日唐比較文化研究、古代祭祀制度研究]

<国際文化専攻>

  • 奥野良知[近代カタルーニャ史・カタルーニャ地域研究]
  • 久田由佳子[アメリカ近代史、建国初期~南北戦争前の社会史・家族史・女性史]

人類学研究グループ

代表:亀井伸孝

フィールドワークに根差した文化人類学的研究を中核分野としつつ、自然人類学、言語人類学等を含む「総合人類学」の幅広い見地と素養のもと、人間理解を進めることを目指す。これらは、人文社会諸科学の基礎を成す認識と知識であり、文化人類学の専門性を高めたい学生のほか、社会学や言語学、地理学などの隣接分野の専攻学生の参入を歓迎する。

社会調査の技法と倫理に習熟し、自ら調査を実践できる人材を目指すとともに、研究成果の社会還元、公共性を念頭に置いた知識の実践的活用に関心を向けた議論を行う。

構成員

<国際文化専攻>

  • 亀井伸孝[文化人類学、アフリカ地域研究]
  • 秋田貴美子[文化人類学、日米文化、女性学]
  • 奥野良知[近代カタルーニャ史・カタルーニャ地域研究]
  • 谷口智子[宗教学、ラテンアメリカ地域研究]
  • エドガー・ライト・ポープ[民族音楽学、日本とアメリカのポピュラー音楽史]

国際関係論の歴史的アプローチ

代表:奥田泰広

21世紀の世界秩序は、アメリカの相対的優位が後退するなかで大きく変容する可能性を秘めている。そうしたなかで世界秩序の将来を見据えようとすれば、従来の国際関係論の手法にとどまることなく、これまで以上に歴史研究の蓄積を踏まえたマクロな考察が必要となってくる。この研究グループは、歴史研究のこれまでの成果を生かしながら、現在さらには将来をも意識した世界秩序の分析を行う。

平成29年7月に第1回学部生・大学院生合同ゼミを開催した。平成30・31年度は、グループに所属する大学院生が休学していたため、学部生だけが参加する合同ゼミを開催した。

構成員

<国際文化専攻>

  • 奥田泰広[イギリス政治・外交、国際関係史]
  • 木下郁夫[国際機構・国際紛争、外交関係]

カタルーニャから考える地域と国家

代表:奥野良知

典型的な国民国家とされるフランスと国民形成にいわば失敗した国とされるスペインの両者にまたがって位置するカタルーニャは、ヨーロッパの多様性、スペインやフランスの多様性を今に伝える存在で、国民国家・地域・マイノリティーナショナリズムというような問題を考えるうえで、とても貴重なフィールドだといえる。また、同地は強い集合的アイデンティティを有する地域であると同時に、相対的に多様性と寛容度の高い社会だとも言われている。本研究グループでは、社会言語学や地理学や歴史学などの近接する多様な分野のメンバーが、カタルーニャというフィールドを通してグローバル化する世界のなかでの多様性や多文化の共生などについて議論・研究を行っている。

構成員

<国際文化専攻>

  • 奥野良知[近代カタルーニャ史・カタルーニャ地域研究]
  • 糸魚川美樹[スペイン語圏社会言語学、スペイン語教育]
  • 竹中克行[地理学、地中海都市・ランドスケープ研究]

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